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坂上康博教授インタビュー記事 東京オリンピック・パラリンピックについて

坂上康博教授インタビュー記事 東京オリンピック・パラリンピックについて

2021/06/22

スポーツ史、スポーツ文化論が専門の坂上康博教授が、今夏開催予定の東京オリンピック・パラリンピックについて、時事通信社からインタビューを受けました。

緊急事態宣言下で開催予定の東京オリンピック・パラリンピック

緊急事態宣言下で開催予定の東京オリンピック・パラリンピック。しかし、オリンピック・パラリンピックを開催する理由や中止について十分な議論がなされないことについて、坂上教授が語っています。

坂上教授は、以下のような点について議論しています。

 

なぜ緊急事態下でもオリンピックを開催するのか

・オリンピック中止をちらつかせることさえ出来ない日本。五輪開催に関して超越的な権限を持つIOCと、1年延期を選択した日本の判断がもたらした現状。

・何が何でもやるしかない日本側の不自由さと、日本国民が背負わせられるもの。2020年3月24日のIOCバッハ会長と安倍(晋三)元首相の電話会談。日本側の意向で、延期を2年でなく1年にしたことで引き受けたリスク。

・なぜパンデミック下でも、緊急事態宣言下でも開催するのか。政府コロナ対策分科会会長尾身氏らが質しても、菅義偉首相や小池百合子都知事、橋本聖子五輪組織委会長らが答えない・答えられない理由。

政治、外交とオリンピック

・政治、外交とオリンピック。五輪開会式は約100人の各国首相が出席し、国連加盟国を超える国と地域が一同に会する世界最大の外交の舞台。2018年平昌オリンピックの政治利用に対する当時自民党衆議院議員会長 橋本聖子氏が行った痛烈批判。そして今の日本の状況。

・国家戦略とスポーツ、オリンピック。合理的説明や大義名分もないまま開催に向け突き進む理由とコロナ下での国民感情。オリンピック中止を選択しない自民党の思惑。1964年東京オリンピックと同様の盛り上がりはあるのか。

オリンピックの開催意義

・先進都市でのオリンピック反対運動と、本来オリンピックが持つ特別な意義。100年以上ものあいだ国境を越えて開催されてきたイベントの理念。

東京オリンピックの特別扱い

・コロナ下における日本国内での格差と各国間の格差。地域でことなるワクチン接種の進捗状況など、大きな「格差」が生まれている中で開催されるオリンピックの楽しみ方にも「格差」が。

・無視される国内世論。説得力のない東京オリンピックの特別扱い。なぜ運動会が中止でオリンピックはいいのかと聞かれて答えられるのか。

 

このように、政治、外交、経済、五輪憲章、IOC、様々な側面から東京オリンピック・パラリンピックを語った坂上教授のインタビュー記事は、以下の時事ドットコムサイトからご覧になれます。

 

「五輪強行、言えない理由と見えない結末 2021年6月8日」

https://www.jiji.com/jc/v4?id=20210608oly-enforce0001

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