2024年度第3回スポーツ科学研究会(ゲスト講師:Andrew Manley, Ph. D.)
2024/10/11
一橋大学スポーツ科学研究室では、社会科学的にスポーツを分析する手法を深化させるため、定期的にゲストをお招きして、研究会を開催しております。
研究会の概要:スポーツと地域開発
7月17日に一橋大学スポーツ科学研究室において、今年度第3回目の一橋大学スポーツ科学研究会が行われました。ゲスト講師にAndrew Manley, Ph. D., Senior Lecturer, University of Bathをお招きして、「EventRights – Addressing inequality, enhancing diversity and facilitating greaterdialogue in the hosting of sporting mega events」というテーマで講演をしていただきました。
Andrew先生は日本のイベント開催による東京での開発やコミュニティへの影響を調査するために、今回来日されました。
まず自身の関心や、現在、イギリスで海外の研究者と共に研究をすることが進められていることをお話ししただいた上で、今回来日して調査されている中で、実際に聞き取り調査を行った感想などをお話ししていただきました。
その上で、イギリスでは「Levelling Up」というプログラムが行われていることをお話しいただいた上で、帰属意識の働きは、社会的関係とその実践を積極的に形成することだというKuurne & Vienoの定義を引用しながら、スポーツクラブのメンバーや、ボランティア、保護者、参加者への半構造化インタビューや観察をもとにして、スポーツを通じて、場所を超えたコミュニティや帰属意識が形成されるという調査の結果をお話いただきました。
参加者には我々スポーツ科学研究室の教員だけでなく、本学の社会学研究科の教員、社会学研究科の大学院生など、スポーツとコミュニティに関心のある人たちが集まり、先生が調査されている中での感想について、議論が活発になされました。
また、先生からブリストルの絵画をお土産にいただき、研究室に贈呈していただきました。